futurism

日本発の技術革新は有り得るか

結論から言うと、難しいだろうなぁ。

何がネックと言っても、この国の人々と社会が根深いゼロリスク信奉に根深く蝕まれていること。さらに、中途半端に真面目だから、有りもしないゼロリスクベースの理想形を作り出してそれを規範にしちゃうこと。木原官房長官のハナシなんかまさにその典型。加えて、最近は不寛容性がどんどん高まってきている。

かたや、技術革新にはリスクがつきものなの。
Microsoftの始まって、Amaon、Oracle、等の陰には累々たる屍が横たわっている。
Compaq、Gateway、DECと言った海外メーカや、日本でPCから撤退したパナソニック、三菱電機。大型コンピュータを考えると、東芝あたりかな。ソフトでは、Justsystemの一太郎なんかも、今や陰を潜めている。デービーソフトが出していたp1exeなんかも素晴らしいソフトだったが、結局はMicrosoftのWordに駆逐された。あと、Lotus1-2-3とかね。。。つい最近でも、シリコンバレー危機が騒がれていた。
きりがないのでこの辺でやめておく。

さらに、国内でシステム障害を出すと、鬼の首を取ったように糾弾される。
東京証券取引所、みずほ銀行、マイナンバー。。。

このような、我が国の現状においては積極的に技術革新にチャレンジするのは合理的な選択肢ではない。
だから、多くの企業は、DXとかクラウドとか耳障りの良い言葉を並べるだけで行動しない。
汎用機が無くなるのにどれだけの年月が掛かっているのかと。。。

技術論より先に文明論が必要なのではないだろうか。

この記事を書いた人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください